主人公の半生を、いや、おそらくは30年ほどの、半生というにはまだ足りない人生の、とある年月を、3つの断片に分けて描いた本作。

その断片から断片にシーンが切り替わる時、必然的に、時間が数年から10年ほど飛ぶことになる。

その度に、主人公の新しい姿に出会うことになるのだが、肝心なのはそこで映画に、映像に、描かれなかった、数年の間隙であり、それがこの映画の本質である。

スクリーンに描かれなかった、空白の時間に想いを巡らせた時にこそ、心を揺さぶられるのである。

公式サイト http://moonlight-movie.jp/sp/