2018年6月に、主に劇場で観た映画に関する感想などを書き留めておきます。
新しい作品を観るごとに、また何か思いついたたびに随時追加更新していきます。
ネタバレはしないように努めていますが、場合によってはその限りでないのでご注意ください。

2018年06月30日 正しい日 間違えた日

初ホン・サンスは「正しい日 間違えた日 」。この映画では、ちょっとだけ特別なある1日が描かれるが、といっても大したことは何も起こらない。”軽み”、というか”くだらなみ”。それが愛しい。

適当なカメラワークに、チープな音楽。これといった事件もなく、盛り上がりもない。というとこの作品をdisっててると思われるかもしれないが、これで褒めてるのである。

エリック・ロメール作品を彷彿とさせるといえばお分かりいただけるでしょうか。
あるいは、どさくさ紛れに、”小津”とかつぶやいてみる。
もちろん、例えば小津の審美的で厳格なカメラワークは、この作品のそれとは全く違うのだが、”くだらなみ”というところで通じるものを感じたということだ。

酔っ払ってるシーン、よかったなぁ(この作品の半分ぐらい酔っ払ってるシーンなんだけど)。
あとで調べたら、本当に酔っ払わせてるとか。

2018年06月28日 ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー

W杯日本戦が並行して開催されている中、6月29日0時の最速上映に駆けつけました。

観終わって、正直、まだ咀嚼しきれてない感じあり。
あと、2、3回は観に行こうと思う。

ただし、これだけは言っとこう。ファンなら必見!ごちゃごちゃ言う前に観るべし。

「ローグ・ワン」でもこれまでのSWでは無かったルック(映像スタイル)が新鮮でかっこよかったけど、
「ハン・ソロ」の、特に前半の、常に暗くスモークがかかったようなルックがこれまた新鮮で印象的だった。

2018年06月23日 万引き家族

第三者からみると窃盗犯、誘拐犯、殺人犯。映画を観た人はそこに家族愛と慈しみがあったことを知る。

2018年06月17日 ファントム・スレッド

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「アスパラ茹でたの、食べて〜」
「てか、アスパラはバターソースじゃなくて、オイルと塩でええってゆうとるやん。ヴォケがぁぁ」o(`ω´ )o

というような「歳の差夫婦あるある」ネタ満載で、日本だったら山田洋次が撮ってもおかしく無いような、まぁ、夫婦喜劇。

というのは冗談だけど、80%は本当だ。
映画の作りによってはほのぼの、あるいはドタバタ夫婦コメディ映画になってもおかしく無い話を、見事な撮影と重厚な演技と耽美なルックスで格調高い映画に仕上げているので、演出ってのはこういうことだなと思う。

当然ながらダニエル・デイ・ルイスの演技は見事で、仕事に集中している時にふと漏らす「はふ〜ん」という鼻息の響きが、初老のじじい感を生々しく出していて、やるなぁと思った。

そして、「歳の差夫婦あるある」ネタを積み重ね、行くつく先は…

2018年06月16日 ビューティフル・デイ

主観的な映像が多用され、しばしば、観客の見ている映像は、現実なのか主人公の妄想なのか定かでなくなる。原題、”You were never really here” は、そのような感覚を捉えているように思う

血塗られた映画ではあるが、具体的な暴力描写は省略が効いている。一方で、内面的、主観的な映像が多く、時に感傷的すぎるきらいもあるが、このバランスが新しい映画文法なのかもしれない

それにしてもカンヌ脚本賞撮ってるんだけど、セリフ少なっ!
(いいわるいってことを言ってるんじゃないですよ)

あとから気がついたけど、この日観た2本はどちらも女性監督作品だったな

2018年06月16日 レディ・バード

なにものにもなれないかもしれない未来への不安。成長して初めて知る人生の苦味。恋の悦びと別れ。友情。愛するがゆえに葛藤する母と娘。見事な青春映画。

サクラメントって、サンフランシスコの近くでありながら、びっくりするほど保守的な土地柄なんだね。スカート丈検査ってアメリカにもあるんだね。ふーむ。

「”愛情”と”注意深く見る”って同じこと」とか、「”成功”という言葉にはただそれだけの意味しかない」(正確な記憶ではないと思います)とか、含蓄のあるセリフも多かったな〜

2018年06月12日 ゲティ家の身代金

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世界一の大富豪の孫の誘拐をめぐるサスペンス巨編!
という映画ではもちろんなく、またもやリドリー・スコット的怪物の話であった。

2018年06月02日 犬ヶ島

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2018年06月02日 デッド・プール2

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割と予想のつかない展開で満足。劇場でお土産もらった。